「イエスの父」  05.12.11
             マタイ1:18〜25

 私どもの教会でも、多くの方が、クリスマスの準備のために
奉仕をしてくださっています。そのような奉仕者の働きによって、
クリスマスが楽しく豊かなものになっていきます。

 最初のクリスマスにも、ヨセフとマリアの献身的な働きがあり
ました。若い二人は、信仰によって苦しみを受け止め、忍耐し、
祈り、困難を担うという決断をしていきます。
 二人の神さまに従おうとする信仰の姿があって、救い主の
誕生という大きな喜びが実現していきました。

 天使から、自分が聖霊によってキリストを身ごもったと知らされた
マリアは、大きな危機に直面しました。
 婚約者ヨセフがいましたから、婚約の危機であり、将来全体の
危機でした。さらに姦淫の罪とみなされたら石打の刑となり、命を
失う危機もあります。
 マリアの不安は、どれほど大きかったでしょうか。
 天使のお告げを受け入れたマリアは、命がけの決断をしたのです。
 ヨセフは、マリアが聖霊によって身ごもった事を、すぐには受け
入れられませんでした。苦悩の中で、ひそかに離縁をしようとします。
ひそかな離縁をすることで、マリアでなく、自分が非難されるように
仕向けようとしたのです。 ひそかな離縁には、ヨセフのマリアを
非難しない愛が満ちています。

 神さまの救いの働きに参加し、用いられるときには、大きな苦悩が
伴いました。しかし、救いの働きにかかわる苦悩を恐れる必要は
ありません。主に仕えることで味わう苦悩は、苦悩のまま終わらない
からです。
 ヨセフとマリアも苦悩で終わらず、豊かな家庭を形成していきます。
 マリアは、自分のこと以上に神さまのご計画を重んじて、それに
従いました。神さまを何よりも愛したのです。

 ヨセフは、自分以上にマリアを重んじました。
 隣人を愛したのです。クリスマスの喜び、救い、幸せは、
神さまや隣人に愛が向けられるところで起こりました。
 現代のクリスマスにおいても同じことです。